渋滞
1998年に出た単行本の文庫化。新たに「二十三年間の徒労」が加えられている。
著者お得意のバンコクもの。「愛すべきタイの人々」が描かれている。安心して楽しむことができるだろう。
メインテーマとなっているのは渋滞の話。想像を超えるほどの渋滞はバンコクの名物であったが、それがどうして起こるのか、町のつくりから書き起こしている。さらに複雑なバスの系統、バイク・タクシーなどの解説も加わって、総合的にバンコクの渋滞を理解することができる。そして、高架鉄道の完成による解決。そこで著者の感じる徒労感には何とも言えないものがある。
外国に住むという事
著者は、バンコクに住んだ経験もあり、タイ語にも堪能であり、友人もいる。タイ社会にもかなり精通している様であるが、そのため、バンコクに対し、思い入れが強くなりすぎてしまっていると感じた。あまりに、入れ込みすぎると、本来、見えるものも、見えなくなってしまうと思う。しはしながら、読み物としては、十分楽しめるものとして仕上がっていると思う。
それでもやっぱりタイが好き
下川裕治さんはやっぱりタイが好きなんだな、と嬉しくなってしまう。 元祖、下川ネタとでも言うべき「バス」ネタに新たにBTSが加わった。 その他にも食べ物、街造り、交通、ダメ政府についてなど、 毒づきながらも愛情いっぱいに、 面白おかしくリアルなタイを紹介してくれる。昔からのタイを知っている人はもちろん、 今のタイしか知らない人にも充分に楽しめる一冊。
はちゃめちゃバンコク
タイは1回しか行ったことがなかったけど、この本をぶっ飛んでるバンコクやタイ人の魅力に取りつかれたような気がしました。またバンコクへ行こうという思いになる一冊です。バンコクの交通事情は笑いが絶えません。
双葉社
ホテルバンコクにようこそ (双葉文庫) バンコクに惑う (双葉文庫) バンコク下町暮らし (徳間文庫) バンコク迷走 (双葉文庫) アジアほどほど旅行 (徳間文庫)
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