バンコクの妻と娘



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バンコクの妻と娘

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教育関係者にこそ読んで欲しい

若くしてなくなられた著者の作品のなかでは、私はこれが一番のお気に入りです。何がお気に入りかというと、出張と執筆の多い仕事をこなしながら、東京に置いてきた娘ユンのことを親として温かくかつ厳しく見守っていることです。ユンは結局、東京のリセでは道をみつけられなくて著者のいるバンコクに合流しますが、そうなる過程で、著者と東京リセの校長との手紙によるやりとりが白眉。校長もユンをよくみており、この子どもの今後を、将来を推し量る思い溢れる手紙に、読者として思わず涙しました。それが★5つにした理由でもあります。最初は、私自身が独身で近隣諸国で仕事をしていた時でした。著者をお見かけしたこともあります。東南アジア諸国の生活事情も良くわかっていただけに多少のひいきもあったかなとおもいます。ただ、子どもの親となった今、日本で再読してまた涙しました。著者の筆力にもよるのでしょうが、それだけではない他国間にわたる仕事をしているもの同士(著者とリセの校長や教員)の真剣な向かい合いに強く心を打たれます。この著者の娘さんや奥さんのことをいろいろと言われる方もおられますが、私には著者が両者に示した愛溢れる姿に感動を覚えます。著者やこのリセの校長のような姿勢が、日本の教育陣に少しでもあれば、ここまで日本の教育もおかしくなることは無かったのでしょうか。そんな思いを込めて、連作の中では一番のおすすめでしょう。
シリーズ第二段 バンコクへ

 1980年代のバンコク。21世紀の今日とは当然都市の風景は変わっているだろうが、そんな中での著者の家族の生活はおもしろい。

 「サイゴンから来た妻と娘」を呼んだ後に本書を読んで下さい。

 続きのパリがきになります。
自己の依る場

この作品群には2つの時間が並行して書かれる
妻を亡くすまでの、ノンポリ・欧州志向の自分と
今のベトナム人と再婚して養女を持った東南アジアからの視点を提供する自分
この本では、帰国子女である亡き妻と現在生まれ育った土地から日本に移住した養女の2人の話が並行する
原罪ともいえる妻の死とつぐないに似た養女への思い

前妻の死について分析した結論として、アイデンティティーを形成する上で、特に女性にとって土地とのつながりの重要さを考えながら、戦争のために予定を変更して日本に連れてゆかざるをえなかった悔恨と彼女の将来にどう責任をとってゆけるかという悩み
彼の早すぎる死によってその思いが切られてしまったことを知る人には痛切な気持ちがこみ上げてくる

後日談ではあるが、養女はこの時期に幼い恋愛を産み育て、後に生誕地の宗主国であったフランスで自分の家族を持つことになる
その国が亡き前妻の自己を失い病に倒れた地であることは神の采配であろうか

新聞記者の現地レポートを提供しながら家族の姿をまぜてゆくので、今から読む人にはちんぷんかんぷんの部分も多いかもしれない
ちょっとつらい

「サイゴンから来た妻と娘」と「パリへ行った妻と娘」の間のストーリーで幾分退屈。
成長期にある娘にとってベースとなる言語がどれだけ重要であるか、よくわかった。



文藝春秋
サイゴンから来た妻と娘 (文春文庫 こ 8-1)
サイゴンのいちばん長い日 (文春文庫 (269‐3))
人間の集団について―ベトナムから考える (中公文庫)
泥まみれの死―沢田教一ベトナム写真集 (講談社文庫)
一号線を北上せよ<ヴェトナム街道編> (講談社文庫)







         
         
         
         

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