水晶宮物語―ロンドン万国博覧会1851 (ちくま学芸文庫)



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水晶宮物語―ロンドン万国博覧会1851 (ちくま学芸文庫)

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一建築物の生涯へ

 水晶宮のことを私が初めて知ったのは、高坂正堯氏「現代史の中で考える 第1部:大英帝国の場合」であった。高坂氏の著述は英国の衰退について述べたものであるが、氏は、「史上初の万国博が意味したもの」として、大英帝国の繁栄の絶頂の象徴である、第1回万国博覧会と水晶宮を著述の冒頭に置いたのである。
 次に、森薫氏のヴィクトリア朝ラブロマンス、「エマ」で、再び水晶宮に出会った。過去のささやかな幸せ、未来に待ち受ける悲しみと苦しみの狭間で、今現在、一日だけ夢と希望と、愛を確かめた恋人達の舞台として、水晶宮はまさにふさわしい。
 この著作の主人公は水晶宮という建築物であるが、その生と死には、繁栄と衰退、喜びと悲しみ、建設と崩壊、希望・努力と絶望・空しさ、全てがある。彼の86年の生涯に、一読者として脱帽し、涙を手向けたい。
150年前の万国博覧会

折しも2005年、愛知万博が開幕したが、
遡ること、150年あまり、
1851年、ロンドンで万国博覧会が開催された。

この万博のランドマークは、鉄とガラスで造られた、
水晶宮(クリスタル・パレス)であった。
こんにちでも、ヨーロッパの鉄道駅で見かけられるような、
力強く、それでいて陽光を取り入れることが可能な、
構造物であったろう。

会場はハイド・パークであり、当時、楡の木を伐採することの是非が
議論になったなどと読むと、愛知長久手地区の論争を思い起こす。

ひとつの遠大な目的に向けて駆け抜けた精力と活気を感じさせる



筑摩書房







         
         
         
         

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